冬の広報集会

2025年12月16日

高館の冬は静かなようでいて、実は人の動きと気持ちの温度がぐんと上がる季節。12月16日、高館地区市民センターで開かれた「冬の広報集会」には、小・中学校の先生方、各町内会長、地域団体の代表が集まりました。地震への備え、子どもたちの今と冬休みの過ごし方、冬休み中の地域活動、そして新しい情報の場「たかだてミンログ」まで、盛りだくさん。会場で交わされた言葉から、私が受け取った“あたたかさ”をそのままお届けします。

まず共有されたのは「もしも」へ備える柔軟さ

12月8日に発生した地震を受け、連合町内会長からは避難に関する大切なお話がありました。高館小学校は「大津波警報」が発令された際に避難所として開設されますが、今回は「津波警報」にもかかわらず多くの方が高館小へ避難されたとのこと。受け入れる側としても、状況に応じて臨機応変に対応する必要がある——その言葉に、私は“守り合う地域”の芯の強さを感じました。

子どもたちの「ありがとう」が、廊下を温める

小中学校の生徒指導部の先生からは、2学期の子どもたちの様子や冬休みに気をつけたいことが伝えられました。もし危険な行為やルールを守らない行為を見かけたら、遠慮なく学校へ連絡を——それは「叱る」ためではなく、地域みんなで子どもを守るための連携のお願いです。 冬の地域集会をイメージした写真 そして、校長先生から紹介された取り組みに、私は胸がじんわり。高館小学校では、友達への「ありがとう!」「すごいね!」の出来事をポストに投函し、職員室前の廊下に貼り出しているそうです。誰かの良いところを見つけて言葉にする。それを見た誰かがまた、やさしくなれる。目に見える形で「ほめる文化」を育てている学校に、思わず拍手を送りたくなりました。 ご家庭でも、夜ごはんの前に「今日は誰にありがとうを言おう?」と1分だけ話す“ありがとうタイム”を試してみませんか。小さな習慣が、びっくりするほど家族の空気をあたためてくれます。 感謝や称賛のメッセージを交わす様子のイメージ

冬休みの地域活動、気軽に一歩

各団体からは、冬休み中に行う活動予定が共有されました。詳細は回覧や掲示、各団体からの案内で順次広がっていきます。予定が合えば、ぜひ気軽にのぞいてみてください。初めての参加でも大丈夫。高館の活動は、初めての人にこそやさしい雰囲気があります。 参加を楽しむちょっとしたコツも共有します。 - 防寒と滑りにくい靴、手袋は“正義”です - 5分前行動と「はじめまして」のひと声で、場がふわっと和みます - 無理せず、できる範囲で。短時間の参加も大歓迎 - 参加後に「楽しかったよ」の感想を一言伝えると、次の企画の力になります 冬の空気の張りつめた朝に、人の手のぬくもりが加わると、それだけで街並みが違って見える気がします。

みんなで育てる情報の場『たかだてミンログ』

最後に、連合町内から「たかだてミンログ」の説明がありました。高館に暮らす私たちの協力なしには成り立たない、地域の情報を集め・残し・つないでいく取り組みです。イベントの告知や結果の小さなレポート、安心安全に関わる気づき、活動の記録写真(写っている方の了承を忘れずに)など、あなたの“1投稿”が、次に参加する誰かの背中をそっと押します。 こんな協力のしかたが考えられます。 - 見る:まずは情報をチェックして、周りの人にも口伝え - 伝える:行ってみた感想や、当日の様子を一言で共有 - 届ける:次の企画者に役立つ写真や注意点をフィードバック 「情報は、出し手が多いほどあたたかくなる」。ミンログがそんな場所になっていったら素敵だな、と心から思います。 地域情報をみんなで共有するイメージの写真

さいごに——この冬、つながる勇気を

集会を通して感じたのは、「備える力」と「ほめ合う力」は同じ根っこから伸びているということ。誰かを思って動く気持ちが、災害のときも、日常のふとした瞬間も、確かに私たちを支えてくれます。気になる活動があれば、まずは覗いてみる。学校やセンター、町内会への一言の連絡からはじめてみる。それだけで、高館の冬はもっとあたたかくなります。 今季もどうぞよろしくお願いします。見かけたら、ぜひ声をかけてください。あなたの笑顔が、このまちの灯りです。

高館の輪に、あなたも。